T.T

それはすばらしいものつかみ取れない　かたちの無いもの「一度目の奇跡は　君が生まれたこと」　それでも求めてしまう　　とても不思議なもの「二度目の奇跡は　君と過ごせた時間」始まりを知らない “キセキ”そのもの

孤独な科学者に

作られたロボット

出来栄えを　言うなら

“　　奇　　跡　　”

　　　　　　　　　　　　だけとまだ　　足りない　　　　　　　　　　　　　　

ひとつだけ　　出来ない　　　　　　　　　　　　

それは　　　『心』　　　という

　プログラム

幾百、年がすぎ　

独りで残された

奇跡のロボットは

「教えてあげたい…」

「人の喜び悲しみ」

奇跡の科学者は

『　　願う　　』

知リタイ　アノ人ガ　　　　　　　

　　　　　　　　　　　苦悩は続き　

命ノ終ワリマデ　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　時だけがすぎていく

　私ニ作ッテタ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　置き去りの歌声と　その

「　　心　　」

ココロは永久に続くプログラム

ただし、一つ起動条件がある

“イノチ”という有限の土台の上でしか

動くことが許されないようだ

動き始めた加速する　　奇跡

「その瞳の中　　　　写る僕は」

ナゼか　ナミダが　止まらナい

「　君に　とってどんな　存在？」

ナ　　　　　ゼ　　

私　震える？

加速する鼓動

彼にとって時間は

無限じゃない

こレが私の望んだ「ココロ」？

でもカノジョにはまだわからない

―アナタハナゼ泣クノ？

フシギ　　　　ココロ　　　　ココロ　　　　　フシギ

私は知った喜ぶ事を

彼ハ話シタ喜ブ事ヲ

フシギ　　　　ココロ　　　　ココロ　　　　フシギ

私は知った悲しむ事を

彼ハ話シタ悲シム事ヲ

フシギ　　　　ココロ　　　　ココロ

ムゲン

なんて　深く　切ない

私ノ　　理解ヲ　　　超エテイル・・・

今気づき始めた　生まれた理由を「一度目の奇跡は君が生まれたこと」きっと独りは寂しい「二度目の奇跡は君と過ごせた時間」そう　あの日　あの時　すべての理由に「三度目はまだない…」宿る「ココロ」が　　溢れ出す「三度目はまだ…」

…メッセージヲ… 受信シマス… …発信元ハ… 未来ノ…

…ワタシ…

幾百の時を越えて　　　届いたメッセージ

今言える本当の言葉

　　　　未来の天使からの　　　　　　　　　　

　　　『ココロ』からの歌声

捧げる　あなたに

	「一度目の奇跡は」

アリガトウ・・・この世に私を生んでくれて
	「君が生まれたこと」

	「二度目の奇跡は」

アリガトウ・・・一緒に過ごせた日々を
	「君と過ごせた時間」

「三度目の奇跡は」

アリガトウ・・・あなたが私にくれた全て
「未来の君からの　マゴコロ　」

アリガトウ・・・	「四度目はいらない」

永遠に歌う
	「四度目はいらないよ」

アリガトウ・・・・　　　　　　アリガトウ・・・・

ありがとう・・・・

それはまさに奇跡でした。　 "ココロ"を手に入れたロボットは歌い続けました。　思いを全てを。　しかし、その奇跡もつかの間。　"ココロ"は彼女にはあまりにも大きすぎました。　その大きさに耐えられず機械はショートし　二度と動く事はありませんでした。　しかし、その表情は笑顔に満ち溢れ　まるで天使のようでした。

・・・

LEN // UME　RIN // KADUKI Photo by Mzaki & JJ

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